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『中卒労働者から始める高校生活』 第1話全容と感想

公開日: : 最終更新日:2017/03/06 オススメ漫画

作品紹介

マンガボックスで新連載となった佐々木ミノルさんの描く「中卒労働者から始める高校生活」

現在単行本7巻まで発売されています。

 

この漫画を記事にしようと思ったのは自分が学歴の事を凄い気にしているなぁとふと思ったからです。

 

僕は現在MARCHの大学にいますが、学歴を前提とした就職活動において強みもあれば手も足も出ないほどの敗北を感じることもあります。因みに僕は休学中です。

知り合いの中に中卒の方がいますが、その人は自分で会社を立ち上げ年収で8億くらい言っている人もいます。

Youtuberのラファエルさんも凄いですよね。

 

という前置きはさておき、中卒労働者から始める高校生活はラブコメ系の漫画になるのかなという印象はありますが、第1話を読んだ感想としては、中卒というコンプレックスを抱えながらも逞しく人の為に生きている主人公に色々と学ぶべき点がありそうだなと思い記事にすることを決めました。

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全容

1-1

(中卒労働者から始める高校生活1話)

 

皆が卒業する歳に高校に入学した君へ

楽しい事ばかりではなかったでしょう

逃げ出したいこともあったと思うけれど

それでも君の高校生活は君の人生に大きな意味を成したはず

私と出会ってくれたことだって

きっと

 

チーン

 

「お袋さん。今日は真彩の合格発表です」

「アイツはバカだけどバカなりに頑張ってたから合格できるように力添えを・・・」と主人公の真実が今は亡き母に

妹が合格できるように祈っていると・・・

 

1-2

(中卒労働者から始める高校生活1話)

 

スターン

 

勢いよくふすまが開き妹が帰宅して開口一番に「浪人しちゃったあああ」と入ってきました。

 

「お袋さん・・・」と絶望の表情を浮かべる真実。

 

「馬鹿高は名前書けば受かるとか言われてたからここ1本でイケると思ってえええ」

「私立の受験料払って滑り止め作るのももったいないしいい。でもまさか落ちるなんてえええ」

妹の真彩はびぃびぃ泣きじゃくっています。

 

「真彩は確かにバカだけど」

「中学浪人とは」と予期していなかった事態に頭を抱える真実。

 

妹は先生に高校くらいは出ておかないとって言われたと言いながら

封筒を真実に差し出します。

 

「通信制高校?」

 

1-3

(中卒労働者から始める高校生活1話)

 

封筒を開封した真実は食い入るように通信制高校の書類に目を通します。

 

この通信制高校なら受験せずに入ることができるが、その分頑張らないと卒業できないこと。

そして、もう一つ、中卒者を歓迎していると書かれてありました。

 

「おにーちゃん仕事ばっかりで高校行ってないでしょ!?」

「ここなら週1の通学でも良いみたいだし、真彩と一緒に高校生やろうよ!!」

真彩は中卒者歓迎と書かれた部分を指さし、真実を高校に誘いました。

 

「・・・今更。いいよ俺は・・・仕事する」

 

「俺のことはいいからお前ちゃんと勉強しろ。願書出しとけよ」

真実は断りつつ、真彩の頭をなでながらそう言いました。

 

そして、

「仕事場で来週から指揮係になれるんだ」

「学歴がなくても俺はやれる。大丈夫だ・・・」そう不敵の笑みを浮かべながら真実は真彩に告げ、部屋へと帰って行きました。

 

そんな兄の頼もしい後ろ姿を見て真彩は

「真彩のお兄ちゃんは立派だなぁあ・・・」と目をキラキラさせるのでした。

 

中学を出てすぐ今の工場で働きだした真実。

その時の面接のシーン。

 

「片桐真実です!よろしくお願いします!!」

元気に挨拶をする真実。

 

「なんだお前高校は・・・」と面接官は履歴書に目を通しながら、履歴書に書かれている事実に気づきます。

 

「親父さんが刑務所に入ってる?」

 

「・・・」と黙りこむ真実でしたが、

「親戚が家を貸してくれるのと、事故で母が死んだ時の保険金で生きてはいけますが、3つ下に妹がいて」と話し始めました。

 

「父親はもう死んだと思ってるので、俺が親代わりになって妹の学費ぐらいキチンと」と真剣に話す真実。

 

しかし面接担当者は

「ハッ。ぶははは馬鹿じゃねーのかお前!犯罪者の息子って」と笑いだしました。

 

「何が可笑しいんだよ・・・」とイラつく真実でしたが、面接担当者は続けます。

 

「そんなこと履歴書に書く奴があるかよ。これじゃ落とされても文句言えねーぞ?」

そう言った面接官は真剣な表情になりました。

 

「真面目にやれよ、真実。」

「真面目にやって、誰にもお前を笑わせんな」

 

1-5

(中卒労働者から始める高校生活1話)

 

そんないきさつがあって真実は今の工場で働いていました。

 

そうだ

俺と親父は関係ないし、真彩はもっと関係ない

あの時社長が言った通り、俺が真面目にやって真彩を一人前にすれば

 

そうやって考えながら仕事をしている真実でしたが

「浪人しちゃったあああ」と泣きながら帰ってきた妹を思い出してまた頭を抱えます。

 

「・・・勉強をもっとさせておくべきだった」と考えていると、

「真実!」と会社の同僚から呼ばれました。

 

「これはどこに積めばいい?」

「まこ、これは」

「おーい片桐ー」

 

真実は会社の人たちから信頼を得ている様でした。

 

「誰に何も言われる筋合いはない!」と再び不敵の笑みを浮かべていると、

「えー。ちょっと待ってちょっと待って、この配置だとムズイと思いますよ」

 

「もーちょい頭いい積み方しません?」と見知らぬ若者が現れました。

 

1-4

(中卒労働者から始める高校生活1話)

 

彼は梶原優という社長の友人の息子だそうで大卒。

さらに、今日から指揮係を任せられるという事でした。

 

指揮係は真実がやる予定でした。

「まこがやるんじゃなかったっけ」と同僚たちも疑問の声を浮かべていますしたが、

 

大卒ならそんなもんかと梶原が指揮係になることに異議を唱える者はいませんでした。

さらには・・・

 

「マコ中卒だしな」と悪気はないが深く響く言葉を発しました。

 

「まこ・・・あー!君が・・・」と真実に気づいた梶原が話しかけます。

 

「妹のために中卒で働いてんだよね。泣けるね」

 

その言葉を聞いた真実は梶原に殴りかかりました。

「うわっ!?」と間一髪で避けた梶原。

 

「誰にもお前を笑わせんな」

社長が面接のときに行ってくれた救いの言葉を思い出しつつ、指揮係を新参者の梶原に任せた社長を睨みつけていると、

「いきなりなんだよ!!」と梶原に真実は殴り返されました。

 

「ハイハイまこの負けー」終わり終わりと周りの者たちがなだめてその場は収まりました。

 

笑ってたんだろ

笑ってんだよ

3年一緒に働いたって

「まこ中卒だしな」

 

真実は1人、橋の上で黄昏れていました。

 

この橋がいきなり崩落しねえだろうか

こんな綺麗な世界にはクズしかいなくて

俺はそのクズより底辺を生きてるなら

崩落しねえだろうか

 

社長や同僚、そして梶原のことを考えながら「クズ・・・」とこぼす真実。

 

 

不意に携帯を取り出した真実は妹に電話を掛けました。

 

「お前アレもうだしたか?通信制高校の・・・」

 

真実は通信制高校に通うことを決めました。

卒業まで最短4年間、大学受験者数も多数。授業は週1から選択可能。

 

誰にも笑わせんな

 

そういった社長を思い浮かべる真実。

 

ウソッぱちを真実にしてやる

誰にも笑わせねぇ!

 

かくして真実と真彩は通信制高校に入学することになりました。

 

1-6

(中卒労働者から始める高校生活1話)

 

真彩は「何で制服買わなかったのおにーちゃん!高校生活を楽しむために」と

真実が金の節約のためにおそろいの制服を買わなかったことに怒っていますが、

 

俺は遊びに来たんじゃない

3年だってあっという間だった

4年だってすぐだ

4年後には高卒だ

更にその4年後にはアイツと同じ・・・

 

梶原を思い浮かべ、2度と笑わせないようにと決心する真実。

 

そこでとある現場に遭遇しました。

 

「どこから迷い込んできたの?怖がらなくて大丈夫よ」

「私も怖いけれど、きっと大丈夫よ」

 

迷いこんだイヌに話しかける少女。

 

ドキ・・・

 

1-7

(中卒労働者から始める高校生活1話)

 

犬をなでているその少女に真実はドキっとしました。

 

「ドキ?」

「何を浮ついたことを、遊びに来たんじゃないんだぞ!」と頭をかいて反省していると、

いたずらな風が吹きました。

 

ザアッ・・・

 

1-8

(中卒労働者から始める高校生活1話)

 

「あ」

 

スカートがめくれてしまった少女。

それを見ていた真実。

 

2人は目が合いました。

 

ギロ・・・

 

睨んでくる少女。

 

「いや・・・風でしょうよ・・・」と責任はないと思う真実でした。

 

そこに「莉央さん!」とイケメンな男性がやってきました。

「どうしたんです!大丈夫ですか?」

 

「ええ・・・平気。ありがとう新」

 

「本当ですか・・・!?」そういってジロっと真実を睨む新ろ呼ばれた男。

 

何だよコイツら

人を痴漢みたいに

 

「はあ・・・?」と睨まれた意味が分からない真実でしたが、

 

新は「この学校は中卒者や高校中退のガラの悪い連中も多いです。一人で歩かないで」そう言って

莉央という少女を庇いながらどこかへ歩いて去っていきました。

 

真実が周りを見ていると、確かにガラの悪い人たちが大勢いました。

 

へぇ

パッと見でアレと一緒にされたんか

なんでこんなに面白くねえ奴しかいねえんだ

 

風の所為なのに悪者扱いされた真実が現実に嘆いていると

ジュースを買いに行っていた真彩と再会し、2人で入学式へと参加しました。

 

入学式の最中、周りをみていると、

老若男女、子連れの人などいろんな人間がいました。

 

なのに。なぜわざわざこの女が・・・隣なのか

 

1-9

(中卒労働者から始める高校生活1話)

 

先ほど不慮の事故で下着を見てしまった莉央という少女がとなりの席に座っていました。

手に付けた装飾品などを見て、「お金持ちのお嬢様かね・・・」と推測していると

 

「ジロジロ見ないでよ・・・気持ち悪い」と莉央が話しかけてきました。

 

・・・気持ち悪い!?

「アンタじゃなくてアンタの持ち物を見てたんだよ。世間知らずのお嬢様ですか?」と言い返すと、

 

「自分は世間を知ってるみたいな口の利き方ね」と対抗してきました。

 

「アンタよりはね。ずっと働いて来てるし」

そう言い、何の苦労もした事ねんだろと考える真実。

 

「お嬢様とか世間知らずとかさっきから決めつけないで」

 

決めつけたのはお前だろと考えながら「ツンツンしたとこがいかにもお嬢様だ」

 

2人は言い合い、どんどんエスカレートしていきました。

 

「ガラの悪い人が多いってほんとね・・・」

「どんな教育受けてきたの!!」

 

そう言われて真実は学校で、父親が捕まったことが噂されたり、

親戚の家に住むことになったときに、家を貸すのはいいが一緒に暮らすのは嫌だと言われたことを思い出しました。

 

「働いてきたって偉そうに言うけどふつうの高校に行けなかっただけでしょう!!」

「あなただって他の人と一緒で」

 

「違えよ!!」

「好きで行かなかったわけじゃねぇんだよ!」

 

完全に頭に血が上っている兄をなだめようと真彩がなだめようとしました。

「おにーちゃん・・・これから高校始まるんだから!ねっ」

 

しかしながら真実は言ってはいけないことを口にしてしまいました。

 

「うるせぇな!!」

 

「お前のせいで中卒なんだろうが!!」

 

1-10

(中卒労働者から始める高校生活1話)

 

・・・

 

「知ってるよぉ・・・」

 

1-11

(中卒労働者から始める高校生活1話)

 

真彩は涙を浮かべました。本当に悲しそうな表情で・・・。

 

「だから一緒に楽しめたらって・・・」

 

この世界はクズばかりで

例に漏れず俺もクズ

 

一連の騒動があった入学式が終わり、真実は1人

校舎の窓から外を眺めながら考え事をしています。

 

真彩はとぼとぼと泣きながら家に帰っている途中でした。

 

ドン

 

「痛ってー」

 

真彩はガラの悪い人たちにぶつかってしまいました。

そしてそのまま、難癖をつけられて路地裏へと連れていかれました・・・。

 

「あれ・・・さっきの子だわ・・・!カラまれてる!」

莉央が真彩の姿を見つけました。

 

新は「ちょっと教師を呼んできます。莉央さんは隠れて!絶対に動かないで下さいね!」そういって

教師を呼びにその場を離れていきました。

 

「脱げた脱げたエローイ。ロリ巨乳!」と不良たちは

真彩のカーディガンを無理やり脱がし、笑いながら楽しんでいました。

 

真彩は何もすることができません。

そしてそれを見ている莉央も声が出せず、何も出来ずに

 

誰か

 

誰か!!

 

と祈るばかりでした。

 

そしてついに、莉央の祈りが通じたのか真実が路地裏で妹が襲われていることに気が付きました。

 

1-12

(中卒労働者から始める高校生活1話)

 

見つけるや否や、何階かは分かりませんが恐らく3階位、要するにかなり高い所から危険を顧みず飛び降りました。

 

身体を強く打ち付けた真実は「痛ってぇ・・・」と痛みを堪えながらも妹の方へ走り出しました。

 

真彩のせいか?

 

父親が捕まった後、真彩と楽しく暮らした日々がフラッシュバックします。

 

ゴツン

 

1-13

(中卒労働者から始める高校生活1話)

 

真実は真彩を襲っていた不良1人の顔面を思いっきり殴り、真彩を助けました。

 

「いって・・・なんだコイツ!?」

 

殴られた不良たちは「やんのかコラァ3対1だぞ」と真実を殴り返し、リンチし始めました。

 

「やってやるよ・・・!なんでも」

 

「真彩のせいじゃねぇんだよ!!真彩のためだから俺はなんだって」

 

1-14

(中卒労働者から始める高校生活1話)

 

そう言って立ち上がるも、3対1、真実は殴られ続けました。

真彩は「知ってるよぉ・・・!!」と兄が自分のために動いてくれていたことに涙を流さずにはいられませんでした。

 

「・・・だっ」

「誰かぁーーー!!」

 

一部始終を見ていた莉央はやっと大きな声を出して助けを呼ぶことができました。

 

「うげ。行こーぜ・・・」と不良たちはようやく去っていきました。

 

「声が出た・・・!」と莉央は路地裏の2人を見に行きました。

 

「おにーちゃん・・・」

「真彩知ってるから・・・!おにーちゃんがいつも守ってくれてるの」

「知ってるからね!!」

 

壁に寄り掛かったボロボロの真実に泣きながら今までの感謝を込めて言葉を紡ぐ真彩。

 

「うん・・・」

 

真実は今まで見せたことのないような笑顔でそう答えるのでした。

 

どきどきどき

 

壁に隠れてその光景を見ていた莉央。

 

「何よドキって・・・バカみたい」

 

自分も守られたいなんて・・・

 

1-15

(中卒労働者から始める高校生活1話)

 

「バカみたい・・・」と顔を赤くする莉央でした。

 

感想・考察

 

なんていうのか、大きな事件やイベントは起きない漫画だと思います。

でも、中卒というコンプレックスを主軸に学歴などの人間的価値が問われる作品だと思います。

 

最近では少しずつ学歴は関係ないという企業も増えてきましたが、今でも学歴というモノは世間体でもそうだし、就職活動において採用側も学歴が高い方が質が高く外れが少ないといった印象を持っていて、本当の人間の価値というものが伝わりにくい社会であると思います。

 

一度海外に語学留学に言った時に、勉強を頑張って頭の良い大学に合格することができたのに、父親が借金を残して消えたため、親戚にも頼れず奨学金も借りれなかったため大学に行けなかったという女性がいました。

 

学歴は努力した証拠ではありますが、必ずしも絶対的評価基準ではないということをしっかりと見極めていきたいですよね。

 

この作品は、ラブコメ展開になると思いますが、作者の社会への訴えも少なからず入っていて、考えさせられる作品になるのではないかと期待しています!!

 

 

 

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