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『血と灰の女王』第9話ネタバレと感想

公開日: : 最終更新日:2017/04/14 オススメ漫画

前回までのあらすじ

今は亡き親友京介。

ドミノに連れられ向かった闘いの場には京介の兄である京児が居た。

京児は雷を自在に操り、実力は善よりも格上だったが、善は己の持つ力を最大限以上に発揮し、京児を倒す。

止めを刺そうとしたその時、ドミノが現れた。

そして、京児はドミノの手下であり、善はドミノに覚悟を試されていたことを知った。

死闘は終わり、京児の兄と2人きり。

今、京児の兄について本人の口から語られる・・・。

『血と灰の女王』第8話の全容と感想はこちら。

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全容

京児に誘われ、隣に腰かけた善は、京児本人の口から京児という人物について語られる。

 

(血と灰の女王9話)

 

「・・・オレは、」

 

「殺し合いが好きだ」

「ボスが大好きだ」

「子供がちょっと好きだ」

 

「狩野京児だ。よろしく」

 

具体的な自己紹介が聞けると思っていた善は

「・・・えっと?終わり?」とあっけにとられたように尋ねた。

 

「ダメ?短く完結でベストだろ・・・」と適当に答えた京児は善に対して、

質問をしてくれれば答えると返した。

 

「なんで・・・殺し合いが好きなんですか?」

 

善の質問に対し、京児は理由なんて無い、生まれ持った性だと答えた。

そして、過去の自分がどのように生きてきたか語り出す。

 

(血と灰の女王9話)

 

暴力が好きだった。殴んのも殴られんのも。

痛みや恐怖で歪む表情が好きだ。

痛めつければ痛めつける程、面白い顔になる。最後まで楽しみたい。

息の根を、止めるまで。

でも、しなかった。

なんで人は人を殺してはいけないんでしょう?

社会的弱者になるからです。

世の中にはルールがあって、皆それを守って、守られてる。

人を殺すとそっから弾かれる・・・自分と、家族も。

前科がついて海外とか行き辛くなったら不便かなーって、

だから、たまに遊んでくれる相手と楽しむ。

ギリギリまで。

 

京児が複数の男達と一人で殴り合ったり、更には痛めつけた相手の歯を抜いたりするなどの描写と共に京児の過去は語られる。

そして、ある日、まだ幼い頃の京介が顔を腫らして家に帰ってきたシーンに。

 

「京介、どうした・・・そのケガ?」

 

(血と灰の女王9話)

 

ランドセルを背負った京介は、顔がぼこぼこに腫れているにもかかわらず、泣くことなく、無表情で

「なんでもねーよ。クズ野郎」そういって部屋へと向かった。

 

後日、京児は京介をぼこぼこにした男たちの前に居た。

相手は京児に勝てない腹いせに京児を数人がかりで殴ったらしい。

京児は京介の敵討ちという訳でもなく、ただ単純な欲求で男たちを殴る。

 

昔程、楽しくなくなってきた。

徹底的に追い詰めて、死を感じて恐怖に歪んだ顔。

最近、全部同じに見える。

飽きた。

 

なんかないかな・・・・。

楽しいこと・・・楽しいこと・・・。

ねえよ。

じゃあどうする。人生80年だっけ・・・。

長えよ。

人間じゃつまんねえよ・・・。どこかにいねえかな・・・。

人間以上の・・・何か。

 

(血と灰の女王9話)

 

人を殴っても殴られても、自分の欲求が満たせなくなりつつあった京児。

生きる目的も楽しみもなく、何かを求めてか路地裏を歩いていた京介はあるものを見た。

 

まるでムカデの様なヴァンパイアが一般人を捕食していたのだ。

 

ムカデの様なヴァンパイアは京児に気づき、

「アラ・・・いい男・・・。キャハハハハハ」笑いながら京児に攻撃を仕掛けてきた。

 

京児は笑っていた。右耳を食いちぎられても、落ちていた鉄パイプを広い、

人間の身でヴァンパイアに挑む。

京児の持つ鉄パイプはヴァンパイアの左目を突き刺したが、その拍子に酸をかけられ、京児の左半身は溶けてしまった。

 

ドチャっと嫌な音を立てながら、京児は壁に寄り掛かる。

もう死ぬ、そんな状況で・・・京児は笑った。

 

「ギャハハハハハハ」

今までに感じたことのない喜び、楽しみを感じてか、京児は心の底から笑い、ヴァンパイアへと変貌を遂げた。

 

(血と灰の女王9話)

 

初めて殺したのは、人間以上の何かだった・・・。

子供のころからずっと欲しかったモノ・・・。

自分が本当に追っかけてたモノが、最高の形で手に入った。

相手が命を失った瞬間の・・・その表情。

いつまでも眺めていられる。

 

(血と灰の女王9話)

 

初めて殺したムカデの様なヴァンパイアの頭部をずっと眺める京児。

まるで宝石を見ているかのように見入っているところに、ドミノが現れた。

 

ドミノは、欠点らしい欠点もなく、強いヴァンパイアである京児を下僕一号にすると話しかけてきた。

 

京児は、最高の時間を邪魔されて、

「うるさい。話しかけんな。今いいとこなんだ・・・」とキレながら返した。

 

「喋れるの!?」とドミノが驚く。

どうやらヴァンパイアに初めて変身したときに理性を失わなかったのを見たのは京児が初めての様だ。

 

「アンタの一番いいとこは、狂気を超えた、その冷めきった理性!!!」

「けど、口のきき方がなってないわね。どっちが上か分からせてあげる。」

 

(血と灰の女王9話)

 

いつか善に言ったようなセリフをドミノは京児にも言っていた。

そして、2人は闘い、京児は負けた。

 

手も足も出なかった。

血を吐いて動けなくなっても、一切の手をゆるめず、

目を輝かせて、楽しそうな笑顔で・・・。

 

「天使かと思ったよ・・・」そう言って、京児の回想は終わる。

 

「ボスは最高だ。自信満々で悪くて強くて、たまに優しい」

「想像するだけでゾクゾクするよ。」

 

「あのキレイな顔を・・・どう歪ませて死ぬんだろうなぁ・・・」

 

(血と灰の女王9話)

 

不気味な笑顔を浮かべながらそう言った京児は「質問、もういいか?」と善に再び聞いた。

善は冷や汗をかきながら、最後に1つだけといって質問をする。

 

「弟が殺されて、アナタは本当は・・・どう感じてるんです?」

「ふざけないで!ちゃんと、答えて下さい・・・!」

 

歯を食いしばるように、怒りを押さえつけるように聞く善。

 

「・・・何も」

 

(血と灰の女王9話)

 

京児はそう答えた。

 

「母親が倒れた時も・・・ああ、病院に連絡しなくちゃって、思っただけだ」

「オレは、そーいう奴だ・・・」

 

目をぎゅっと閉じ、なにかを堪えるように話を聞いた善。

「握手なんてする必要ねーぞ・・・じゃあな」京児は立ち上がり、帰ろうとする。

京児が振り向くと、善が手を伸ばしていた。

 

「・・・何で?」と京児は聞く。

 

「それでもアナタが、ずっと両親の側に居たからです」

「弟を殺したヴァンパイアを殺しに行かず、アナタは両親に寄りそう方を選んだ」

 

「僕はアナタの事が理解できないし、好きにもなれない」

「・・・けど、手は取れると思う」

 

険しい顔をしながらも、善は手を伸ばしながら京児にそう答えた。

京児の兄は「ウソつけぇ」と少し微笑みながら返す。

 

「好きにもなれない?お前、オレのこと嫌いだろ」

「まぁオレは、お前のこと、結構好きだぜ・・・」

 

「お前みたいな奴が、弟の仇を取ってくれて良かったよ」

「弟も、きっとそう思ってる」

 

「きっとな」

 

京児は善と握手を交わすために、手を伸ばしながらそう言った。

そんな京児を見て善は思うのだった。

 

ただ、口元を歪めただけに見える京児さんの笑顔が・・・

そのときは京介によく似ていた。

 

(血と灰の女王9話)

 

感想・考察

善と戦っている時の京児は狂人の様に戦いを楽しんでいましたが、

それは演技ではなく、心から楽しんでいたみたいですね。

 

殴るのも殴られるのも好きだと京児は言っていましたが、結局は殴る方が好きなんだと思います。

ドミノにぼこぼこにされた時に、喜々とした表情で自分を苦しめてくるドミノに惹かれたようですが、結局はその顔が歪むのが見たいという所に落ち着いちます。

殴られるのが好き、というよりは、殴ってくる相手=強い相手であり、その強者をいつか絶望の表情にしたいっていう願望があるのかなあと思います。

 

京介について、今後気になる展開としては、

もしドミノよりも格上の相手が現れ、ドミノが劣勢にある時。

・傍観して苦痛に満ちた表情を待つ

・やっぱり自分で絶望の表情にしないと気が済まないからと助けに入る(そして死ぬw)

どっちかの展開が僕は待っていると思います。そして後者が選ばれるとおもいます・・・。

 

苦痛に満ちた表情を見るのは好きだけど、その上で自分がその表情を作り出したっていう達成感や満足感が京介の求めているものの根本かなと。

 

「アンタの一番いいとこは、狂気を超えた、その冷めきった理性!!!」

ドミノが初めて京介を見た時に言ったこの言葉。

理性って感情や欲求に流されることなく、自分の考えや判断に則って行動する能力です。

京児は自分の感情や欲求に素直に行動していた様に思えるので、ちょっと僕は理性があるのかはわかりませんw

理性を自分をコントロールする能力だと考えれば納得はいくのですが・・・。難しいです・・・。

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