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『血と灰の女王』第2話ネタバレと感想

公開日: : 最終更新日:2017/04/14 オススメ漫画

前回までのあらすじ

世話をしていた猫が姿を消した。

学校に無残な猫の死骸が飾られ、心配になった善は友人の心配をよそに猫を探しに出かけた。

猫の鳴き声が聞こえた廃墟へ入った善はそこで猫を捕らえては虐待を繰り返している男と遭遇する。

カッと熱くなった善は男を警察に連れて行こうとしたが、男はみるみる内に吸血鬼へと変貌し、善は殺されそうになる。

そこに謎の少女が現れ、「あなたは死なないわ」と死にかけの善に声をかけた。

そして、善の口からは翼のようなモノが生え、羽ばたいていた。

『血と灰の女王』第1話の全容と感想はこちら。

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全容

 

「・・・ん」と目を覚ました善。

 

「目が覚めた?」と声を掛けるのは謎の少女だった。

 

2.1

(血と灰の女王2話)

 

ガバッとすぐに起き上がった善は「・・・君は?」と声をかけるも、

自分の頬を触り、ついさっき目を覚ますまでは死にかけだったのに今は傷一つない状況に戸惑う。

 

「言っとくけど、夢じゃないわよ」と少女は戸惑った様子の善に声を掛けた。

そして、自己紹介を始めた。

 

「ドミノ。ヴァンパイアよ、よろしく」とドミノは手を差し出し、

善は「・・・僕は善。佐神善。」と手を取った。

 

2.2

(血と灰の女王2話)

 

そして「・・・え?ヴァンパイア?」と善は少し遅れて異質な単語に気づき、突っ込んだ。

 

グリグリ・・・

 

ドミノはノートを取り出し、即席で書いた絵を見せながら善に説明する。

 

2.3

(血と灰の女王2話)

 

「富士山が噴火して、降ってきた火山灰。」

「あれ、ただの火山灰じゃないのよ。」

 

「灰を浴びた人間を、化け物にする力があるの」

「吸血鬼にね。・・・誰でもなる訳じゃないけど。」

 

第1話で善は目に灰が入りながらも、気にならなかった。

あの時には既に吸血鬼に変貌していたと思われる。

 

「アンタも今日からヴァンパイア。って・・言いたいんだけど」と言うドミノは噴き出して笑った。

 

「アンタ半端ね。姿も変わらないし、きっと闘争心が弱いのね。」

「闘えない奴に用はないの。今日の事は忘れていいわ」

 

そう立ち去ろうとするドミノを善は呼び止めた。

 

「・・・ちょっと待ってくれ、僕を襲った猫殺し・・・」

「またこの町の誰かを襲うかもしれない。止めないと・・・放っといていいはずがない!」

 

善は猫殺しの存在を危惧するが、ドミノはこう返した。

 

「忘れろっつったでしょ?」

「闘う力のないアンタがそんなこと考えたって意味がないわ」

 

「そんなことは・・・!!」と反論しようとした善にドミノは詰め寄る。

 

「・・・アンタさぁ・・・誰かを憎いと思ったことある?」

「そりゃあるよ」と返す善。

 

「誰かを殴ったことは?」

「小学生の頃・・・」と善。

 

「誰かを・・・殺してやりたいと思ったことある・・・?」

 

2.4

(血と灰の女王2話)

 

「えっ!?いやぁ・・・」と気の抜けた返事をした善の首をドミノが締める。

 

「いい・・・?」

「闘う意思も力も無い奴が、中途半端に関わろうとすんじゃないわよ!」

 

2.5

(血と灰の女王2話)

 

そう善に言い放ったドミノは手を放し、

「忠告。アンタいい人だから」と付け加えた。

 

ガハッ!ゲホッ!とむせる善が首を抑えながら起き上がるとそこには、

既にドミノの姿はなかった。

 

ヴーーー・・・

 

善の携帯が鳴る。

電話に出ると、相手は友人の京介だった。

 

「よお、猫は見つかったか?」

 

「えっ、あっああ・・・見つかった・・・」

「やっぱ僕が鍵閉め忘れてたみたいだ。いや、本当にゴメン」と先ほどの出来事を隠す善。

 

「・・・善、何かあったのか?」と京介が聞くと、

ドキっとした善は「やっ・・・何も」と答え、京介も「あ、そう」と言って電話を切った。

 

善は京介は昔から鋭い人間だったことを思い出す。

 

時は遡り、善と京介が関わりを持つようになったきっかけの話。

善は飼育小屋で死んだウサギを抱いていた。

そこに女子生徒2名がやってきて、善がウサギを殺したんだと言い放つ。

不審者が入ったのだと思うと説明する善だが、女子生徒は飼育小屋の鍵を持ってるのは善だけだと言う。

しまいには、善はいつも一人で暗い絵ばっかり書いているから気持ち悪いと暴言まで吐き始めた。

 

ガアン

 

そこに京介が檻を蹴って現れ、俺がウサギを殺したと発言。

タバコを吸い、いかつい見た目に怯えた女子生徒は、先生に言いつけてやると言いながら去って行った。

京介がウサギを殺していないということが分かった善はどうしてあんな嘘をついたのか京介に聞いた。

京介はアイツらは何も世話していない、そのウサギを一番かわいがっていたのはお前だ。顔見ればわかる。

そう言った。そこから2人は世間話をして、次第に仲良くなっていった。

 

チュンチュン

 

「一睡もできなかった・・・」

 

善は教会のベッドから起き上がり、学校へと向かう。

昨晩にあんな事件に巻き込まれたのだから、考え事で眠れなくて当然である。

 

学校に向かう途中で善はインターネットでヴァンパイアについて調べる。

不老不死、人間の生き血を吸う、ニンニクと十字架が弱点、日光を浴びる灰になる、等書かれていた。

善はヴァンパイアについて調べながらも、日光に照らされており、何もないんだけど・・・と思う。

 

ネットに書かれていることと、善の置かれている状況が一致せず、腑に落ちないでいると、

前から一人の男子生徒が口元を抑えて走ってきた。そして吐いた。

 

「大じょ・・・」と善が男子生徒に声を掛けようとしたところで、

「キャー!!」と学校の方から悲鳴が聞こえてきた。

 

善は校門へと向かった。

そこで見たものは・・・。

 

2.6

(血と灰の女王2話)

 

見るも無残な京介の亡骸だった。

先日の猫のように目を抉られ、内臓をも引き裂かれ、骨まで露わになった姿。

呆然と立ち尽くすことしか出来ない善。

 

「ヒヒッ・・・」

 

笑い声が聞こえた。見てみると昨晩の猫殺しのヴァンパイアが立っていた。

善の視線に気づいた猫殺しは口を動かし、善に何かを伝えた。

 

青ざめた顔をした善は猫殺しに自然と歩み寄ろうとするが、

ドミノが現れ、善の肩を叩き、「やめなさい、殺されるわよ」と止めた。

ドミノが善を止めた後、猫殺しの方を見ると、既にそこには姿はなかった。

 

「・・・あのクズ。さっき、アンタに何て?」

怒りを抑えながら、善にドミノは尋ねたが、返事はなかった。

善はしゃがみ込み、震えていた。

 

2人は場所を変え、橋の上に居た。

 

「・・・京介っていったっけ・・・アンタの友達・・・」

「・・・長い付き合いだったの?」

 

「・・・高校に入ってから・・・」と答えた善は京介について話し始めた。

 

京介は兄とケンカばっかりしていて、ある日殴られた腹いせに、

兄のCDとコンポを川の中へ捨てたこと。

いつも一緒にいたから話の種も尽きて、どうでも良い話ばかりをしていた。

でも、不思議なことに、善はそこにはいなかったのに、自分もいたみたいにその時の事が良く分かる。

 

「そういう相手ってさ・・・」

「一生で何人会えるんだろう・・・」

 

2.7

(血と灰の女王2話)

 

「友達だったんだ・・・」

「親友・・・だったんだと思う・・・」

 

話を聞いたドミノはフンと鼻を鳴らし、

「仇は私が討ってあげるわよ」と言った。

 

しかしながら、「えっ?」と善は頭が回らず、聞こえていなかった。

全然寝てないからと家に帰ると言って善は帰路につく。

 

その後ろ姿をドミノが見ていると、

善は「まずは・・・黙って話を聞こう・・・」と独り言を呟いていた。

何の事かは分からないドミノ。

 

善はさっき猫殺しに言われた言葉を思い出す。

 

「昨日の場所に、一人で来い」

「来なきゃ、もっと殺すぜ」

 

2.8

(血と灰の女王2話)

 

そして善は昨晩の廃墟に一人で訪れ、猫殺しと対峙していた。

 

「誰でも良かったんだよ」

「でも何の関係もない奴だったら、お前、来ないかもしんないだろ?」

「制服一緒だったから、アイツにしたんだけど、」

 

「ハッ!もしかして友達ぃ?」

 

メキ・・・

 

口元が裂け、徐々に変身していく猫殺しをよそに善は初めてとある感情を抱く。

 

「僕は、」

 

「その時初めて・・・」

 

2.9

(血と灰の女王2話)

 

「誰かを、殺してやりたいと思った。」

 

感想・考察

 

震えました。この2話の最後の1ページ、最後の1コマ。

このシーンだけでどれだけこの漫画への期待が高まった人がいるか分かりませんが、

とにかく私はこのシーンに震えました。

 

善はあまり感情を表に出さない、出せないというような人間だと思います。

そんな善が初めて殺意を抱く。

そして抱いたときの表情が、怒りではないんです。

 

ス・・・と今までそこにあったかのように、

抱いたことのない殺意が現れたかのようです。

 

作品としては、バトル漫画になる訳ですが、

この様な心理的描写、誰かのために戦うのではなく、なんていうかダークヒーローのように善が成っていくことに期待しながら今後も読んでいきたいです!

 

更新が2週間ほど出来ておらず、本当に申し訳なく感じております。

もう少しで生活も安定しそうですので、これからもよろしくお願いいたします。

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